2015年3月4日水曜日

インタビュー:フォス夫妻










キッズ英会話の様子
ローガンがステレオの再生ボタンを押すと軽快なキッズ・ミュージックが流れてきた。歌詞が英語の、どこかで耳にしたことのある曲調の音楽だ。
一方でハイディはグルー・ガンをコンセントにつなげ、これからはじまる英会話教室に備えた。時計の針はやがて騒がしいはしゃぎ声とともにやってくる子どもたちの到来を予告するように、大きく一分を刻んでふるえた。

フォス夫妻は去年の8月に「宣教師」としてやってきた。日本ではその仕事内容がほとんど知られていない職業である。
簡潔に概略を説明すると、「宣教師」は福音とよばれる「幸福の知らせ」を述べ伝えるために派遣された人のことを言い、それによって人生で本当に生きる意味をもつことができない人たちに救いの道を教える。

グローバル社会とよばれる昨今、日本でも街中で多くの外国人を見かけるようになった。彼らの職業はさまざまなだが、「宣教師」のように日本にはなじみのない異国の職業に従事する人たちもいる。
戦後豊かに発展し、貧しさから抜け出した日本に人生で本当に生きる意味を教える福音を伝えようとしているのだ。

この日はトイレットペーパーの芯を
使って“オクトパス”をつくった
なぜ日本で「宣教師」なのか?
日本人の我々の頭には疑問が浮かぶ。

日本は豊かな国だ。だから問題はない。新しい宗教は必要ない。
そういうふうに考える人は多いかもしれない。

だが物質が豊かになった過去七十年の歴史の中で、日本人は心が求める豊かさをないがしろにしてきた。その結果家庭崩壊や過労死、自殺といった悲劇が先進国の中で顕著に高い国になった。

どうしてそういったことが起こるのか?
目に見える物質だけに盲目になってしまった私たちはその原因を突き止めることができない。


戦後欧米の福音活動にもかかわらず現在日本のクリスチャン人口は1%未満と言われている。
しかしいま、外国からやってきた新たな旋風が若い世代を中心に広がりをみせている。
アメリカを中心に起こっている新たなキリスト教回顧の気運やCCM(現代風クリスチャン・ミュージック)の展開が日本にも飛び火してきており、宗教というものに比較的抵抗のない世代がそれらを受け入れはじめているように思える。

フォス夫妻もそういった時代の流れの中で日本にやってきた「宣教師」である。私たちは彼らの職業についてうまく理解できないことがたくさんあるかもしれない。

グルー・ガンで目をつけている
しかしグローバル社会という新たな時代の中で、私たちがすべきことはただ受動的になり好きなものだけを受け入れるのではなく、積極的に異文化を理解しようとすることだろう。
私たちは積極的にならなければ、物質だけの豊かな国以上にたどり着くことはできない。


フォス夫妻のインタビューでは、彼らの動機や情熱といったものがうかがえる。
そこに、目に見える物質だけに盲目になってしまった私たちが本当に求めるべき豊かさのヒントが隠されている。
彼らは自分たちの人生の一部を捧げて、日本にやってきたのだ。

なにが彼らをそこまで奮い立たせたのか?
インタビューを通して、それについて想像してみてほしい。



1、生い立ち

【筆者:以下、筆】今回あなたたちをインタビューして、どうして日本に宣教師としてやってこようと思ったのかなどをうかがっていきたいと思っていますが、はじめに自己紹介をしていただけませんか?

【ローガン:以下、ロ】僕の名前はローガン・フォスです。出身はカナダのサスカッチュワン州にある、大阪市よりちいさなサスカチューンとよばれる町です。そこでたくさんのクリスチャンのいる家族の中で育ちました。僕の家系では神さまはとても信頼のある御方で、幾世代もの先祖をとおしてその御意思を示され信仰が受け継がれいます。神さまが与えた役割に従う両親であったり、神さまの偉大さを教えてくれた祖父母たちであったりと、そういった環境で育ったことにとても祝福されていると感じます。僕にはカナダに兄が一人と弟が一人います。また大学では経営学学士を取り、レンタカー会社の管理者として働いていました。

【ハイディ:以下、ハ】私はハイディ・フォスです。ローガンと私は結婚して3年半になります。私はサスカッチュワン郊外にある酪農場で育てられました。動物の世話をする父を手伝ったり、自然に囲まれたり、本当に恵まれた環境で成長しましたので、そこでの生活をとても愛しています。ローガンと同じく、私の家系もみんなクリスチャンでした。その長い伝統は私にとってとても大きな励ましとなり、強い信仰を維持させてくれています。カナダでは高校教師をしていました。いまここ日本では英語教師をしています。いままでのところとても楽しんでいます。


2、日本に来たきっかけ

【筆】あなたたちはいま日本にいるわけですが、ここに至るまでにはやって来るまでの願望や経緯があったと思います。そういったものはいつ頃からありましたか?

【ハ】まずはじめに私が日本に行きたいという気持ちをもちました。2011年のことです。私は2週間の休暇で日本にやってきました。そこで神さまが私にここで英語を教えたいという願望を与えられ、その後すぐに英語を教える宣教師として、日本への派遣の募集を目にしました。それから日本に住むための具体的な情報を集めはじめました。私たちが結婚する直前のことで、それが二人の願望にもなりました。

【ロ】僕はそれまで日本に一度も行ったことがありませんでした。去年の8月に日本にやってきて英語を教えていますが、僕のこの情熱はハイディをとおしてはじまりました。そしてハイディが言ったように結婚直前から二人で日本に行きたいと思うようになりました。僕は日本の文化について無知で、日本人の知り合いも一人もいませんでした。ですが神さまが日本を思うハイディの心に情熱を植えられたのをはっきりと見ることができました。僕は神さまがハイディにされたことには理由があると考え、それに逆らうようなことはしませんでした。日本には一度も行ったことがないし、宣教師というタイプでもないのですが、これは神さまが僕たちに従いなさいと言っているのだと思いました。


3、異国での新しい生活

【筆】サスカチューンというちいさな町や郊外の酪農場からの生活から大都市に移り住んで大きな変化があったと思います。

【ハ】とても大きな変化でした。サスカチューンからバンクーバー、東京、そして最後に大阪へと飛行機で飛んだ日のことは絶対に忘れません。その日はまだ陽が高く、飛行機の窓からとても広大な街を見渡すことができました。「街の端が見えないわ!どの方角も街で埋めつくされている!信じられない!」なんて言っていました。(笑)

【ロ】それにもかかわらずすごく励まされたのは、この街はとてつもなく巨大ですが、同時に僕たちが住む世界はとても限定され、ちいさな町に住んでいるように感じたことです。なぜなら教会の周辺には自転車で2分行ったところにスーパーがあり、べつの2分行ったところにオーナーが知り合いである肉屋があり、5分行ったところに郵便局があり、といった具合に、人々はある特定のコミュニティの中で生活をしていると気づいたからです。たしかに僕はとてつもなく巨大な街に住んでいるんだという事実がありましたが、自分が住んでいたカナダの町以上にちいさく感じることもあるのだな、と思いました。それがとても大きな励ましになりました。でも、ちょっとコンクリートが多すぎるね。(笑)

【ハ】そうね。木が恋しい。(笑)

【筆】カナダと日本では生活速度がちがうと感じることはありますか?

【ハ】日本ではあらゆることが便利だと感じます。どんなものでも手に入れるのが簡単です。しかし車に乗る必要がなくなったり、いままで慣れていた交通手段に頼ることができなかったりすることはありますね。

【ロ】快適だった生活から離れましたからね。たとえば僕たちのカナダでの生き方には車を運転したり、英語を話して望みどおりのものを手に入れたり、コストコやウォルマートに行ってあの商品を買ったり、といったことが日常で、それ以外のことがありませんでした。ところが日本では切手を買って郵便を出すといった、とてもささいなことをするにも問題が生じます。同じ言語を通じてコミュニケーションを取るという点で。


4、日本の教会について感じること

【筆】日本に来て教会に参列したときも、同じような問題を感じましたか?

【ロ】派遣された教会は、僕たちがカナダで所属している教会と同じメノナイト・ブレザレンという教団です。しかし雰囲気はまったくちがいますね。なぜなら大阪バイブル・チャーチの集会の参列者は平均年齢68歳とお年寄りの方が多く、子どもたちでさえいるのは珍しいことです。また、日曜礼拝ではこの教会には30人ほどの参列者しかいませんが、カナダの教会では何千人という参列者がいます。こういうふうにまったくちがう雰囲気ですが、この教会の信者たちが強い信仰を持って、人々に福音を伝えようと熱心になっている姿には心を打たれます。

【ハ】去年8月の半ば大阪バイブル・チャーチの日曜礼拝に参列した私の最初の印象は、日本語はちっとも理解できなかったし、賛美歌を歌うピアノ奏者がいるだけの礼拝で少しフラストレーションが溜まりましたが、それにもかかわらずみなさんが私たちを大歓迎してくれたこと、そのあとの昼食会で私たちにとても興味を持ってくださったこと、そういったことがとてもうれしかったことでした。

【筆】心配と希望、どちらがありましたか?

【ロ】はじめは少し不安がありました。しかし彼らを知り、彼らの使命を知っていくことで、徐々にこの教会の人たちとも近づいていけたと思います。たしか日本に来て最初の週だったと思いますが、あることを言われてとてもうれしかったことがあります。僕たちが日本に来たことは、彼らの長い祈りに神さまが応えてくださったことだと言われたんです。そのときは「そうか!そんなふうに考えたことがなかった!」と思いました。なぜなら僕たちはつねに神さまに従って進まなければならないと考えていたからです。僕たちがここに導かれるにも、反対側でだれかが僕たちを招いてくれなければ叶わなかったことなんです。
彼らのほうでも、どうにかして教会のある地域に関わっていきたいと願っていたのです。それは僕たちに希望をくれました。なぜなら表面だけでは、そういったことは目に見えないことだからです。

【ハ】この教会の集まりが危機感を持っているのをすごく感じます。なぜなら10年後15年後この集まりの人たちの多くはここにいないかもしれません。そのためもし私たちが福音を広め、たくさん人が教会にやってこなければ、ここは川沿いに建っている大きなからっぽの建物になってしまいます。私はそれが恐くてしかたありません。


5、日本での奉仕

【筆】大阪バイブル・チャーチでおこなっている奉仕について教えていただけませんか。

【ハ】ここでの主な仕事はもちろんイエス・キリストのことを述べ伝えることですが、その方法は英語を教えることです。私たちは現在1週間に3回英会話レッスンをしており、生徒の年齢層は3歳から77歳ととても幅広いです。キッズ英会話はとてもたのしく、ゲームをしたり、ものづくりをしたりして英語を教えています。大人の方々の英会話はより会話が重視です。私たちは各生徒の個性のある才能や情熱を知っていくことや、彼らと友好関係を築くのをすごくたのしんでいます。私にとってそれはとても大きな喜びです。

【ロ】英会話レッスンで僕たちが感じる困難は、僕たちはこの場所をただ生徒がやってきて英語を学ぶだけの環境にしたくないということです。生徒がここにいるかぎりは少しでも福音のメッセージを聞いて、知ってもらいたい。だから僕たちはその困難を克服しようとしました。隔週ごとに教会員の方が来てチャペル・タイムというのをしてくださいますが、それを僕たちだけでもしようと考えたのです。とくに上級レベルの英語を勉強している生徒のいるクラスでは積極的に取り入れました。「あれ、今日はチャペル・タイムの先生がいないから好きにできるね」って言って興味を引いて(笑)、英語の聖書を教材代わりにして読んだりしています。それは(自分たちの主要な仕事ができるという意味で)すごく励みになります。

【ハ】ほかの仕事には教会でキッズ向けのプログラムを手伝っています。日曜日の午後に近所の子どもたちが教会にやってきて、短い聖書のレッスンや、卓球やカード遊びをしたりしています。

【筆】あなたたちの仕事について教会の人たちはどう感じているか反応を受けたことはありますか?

【ロ】教会の人たちが実際にどのように感じているのかを感じとるのはとても難しいです。たとえば物事があまりうまくいっていないときには僕たちは自分たちの時間を賢く使いたいと思って教会のために働きかけることがあります。しかし教会からはいい反応が得られず、型にはまったことから抜け出せません。しかし、英会話レッスンが教会の人たちに活気を与えたのはたしかです。彼らはとても活発になり、できるかぎり僕たちを助けてくれます。僕やハイディだけでなく英会話レッスンの進行にも興味を持ってくれていることは、とてもうれしいこです。


6、生活

【筆】自由時間はなにをしていますか?

【ロ】何百万人といる街に住んでいることを有効に活用しています。USJの年間パスを持っているし、遊園地にもよく行く。そういったことは僕たちのちょっとした夢でした。

【ハ】街をめぐるのがすごく好きなんです。おとといは温泉に泊まったし、くら寿司にも行くし、大きな街に住むことは素敵なことで、そのいい面を享受できることはとてもすばらしい経験です。できるなら各都道府県をまわりたいと思いますが、財布がそうはさせてくれませんね。(笑)ちいさなお店をまわったり、聞いたことのない名前の食べ物を食べたり、とても冒険心に満ちています。

【ロ】僕たちは本当に街をめぐるのが好きなんです。しかし、それはある時期まではショーのようなものでした。ハネムーンとも似ているかもしれませんね。4,5ヶ月経って、「たしかにここでの経験はとても素敵なことだ。でも、この感動を共有できる友人がほしい」と思うようになっていったんです。12月くらいのことでした。家族はみんな故郷にいて、すこし淋しく感じていたんです。しかしここでも神さまはとても信頼できる御方でした。僕たちの祈りを聞いてくださった神さまはそういった友人まで与えてくださったんです。そしていまではマスタード・シード教会という比較的若い人たちがいる教会で同じ年齢層の友人ができましたし、故郷でそうしていたように気さくな会話をたのしんだり、いっしょに遊んだりすることができるようになりました。その教会で出会う人たちには僕たちと同じ宣教師が多く、共通するところがたくさんあるので、深いレベルでとても励みになりました。

【ハ】ほかの自由時間には日本語のレッスンを近所の女性から受けています。日曜日の礼拝は日本語でおこなわれますので、まったく理解できませんし、理解できないことにすごく焦燥感を抱きます。しかし日本に来てから2ヶ月経って故郷から両親がやってきたとき、少なからず日本語が上達していることがわかりました。私たちにわかることを両親が「なんて言ったの?」と聞いてきたんです。そのとき、「よかった、私たちはここに来てから少なくともなにかを学んでいるわ!」と感じました。それはすごく大切なことだと思います。

【筆】日本に来てからたくさんのことを得られているようですね。

【ハ】そうですね。神さまがすごくよくしてくださっているんです。

【筆】ハイディさんは以前、日本に来たことがあるとのことですが、異国に滞在することと、住むことのちがいについて感じられることはありますか?

【ハ】以前に2回日本に滞在したことがあり、どちらも2週間ほどでした。そのときは家族といっしょでしたし、スケジュールもすごく詰まっていました。今日は京都に行って、明日は神戸に行きます、といった具合で、「日本に住むのはなんて素敵なことだろう!日本人はみんなこんな素敵なことを毎日たのしめるのね!」と感じていました。でもいま私たちは休暇で来ているのではありません。ある日はとても孤独に感じたり、やらなければならない仕事もあります。なのでそれはもうすでに生活になっているわけです。でも、生活は休暇よりもより価値のあるものだと思います。なぜならここで育むことのできる人間関係であったり、日本のすべての季節を過ごせることであったり、この場所で日常生活があるということはとてもいいことです。

【筆】そのほかに日常生活で困ることはありますか?

【ロ】言語のこともひとつだけど、8月に本当に暑くなることだね。(笑)それから冬にはとても寒くなること。(笑)


7、信仰によるみちびき

【筆】神さまがあなたたちの祈りを聞いてくださったともっとも強く感じる具体的なことはなんですか?

【ロ】日本に来る以前は英会話クラスは1週間に一度、1クラスだけで、生徒も10~12人ほどでした。僕たちは神さまが英会話クラスをより大きくしてくださるように祈りました。故郷には僕たちの活動を支援してくれたり、ともに祈ってくれる団体があります。日本での知り合いも英会話クラスのために祈りつづけてくれました。神さまはその祈りに応えてくださり、たくさんの新しい生徒を連れてきてくださいました。半年経った現在、生徒数は30人ほどになりました。

【ハ】私たちのまわりに英語を話せる人がいませんでした。そのことに関しても神さまは私たちの祈りに応えてくださいました。近所に住んでいる、私たちと同じように教会に従事しているアメリカ人夫婦とスーパーで出会ったり、大阪バイブル・チャーチに英語を話せる人を連れてきてくれたり、同じ情熱を持ってこの国のために働いている人々と出会えたことはとても祝福されていると感じます。

【筆】あと半年ほど日本に滞在する期間がのこっているわけですが、のこりの期間でどんなことをしようとお考えですか?

【ロ】いまのところ日本の文化の一面を学びながら、ここにいる人たちとゆっくりと長い時間をかけていい関係を築いていると思います。クリスマス休暇が終わって新しい年になり、英会話クラスが再開しました。多くの生徒がより上のことを学ぼうという意欲を示してくれますし、中には聖書にとても興味を持ってくれる生徒もいます。彼は聖書の話に強い興味を示し、話の内容を勉強したり神さまと時間を過ごしたりすることはとてもいいことだと思っているようです。ほかには日曜礼拝に参加する生徒もでてきました。本当に素晴らしいことです。これまでの期間はとてもゆっくりとした変化で、たくさんの忍耐が必要でしたが、のこりの期間ではそういった変化が急激に増えていくことを願っています。

【ハ】当然宣教師の活動の目的はこの国の教会が大きくなることです。人生にイエスを受け入れる人が増えるように願ってやみません。ですのでのこりの半年で私が望むのは教会に人々がやってきて、イエス・キリストのことを知ること、それがいちばん大きな望みです。二番目は日本語が上達することですね。(笑)日本がとても好きになったので、故郷に帰るときはとても淋しく感じると思います。

【ロ】先日ハイディが温泉で言ったことを思い出します。畳の上で寝転びながら、「8月に帰る頃には私を故郷に引きずっていかなくちゃいけないわね」と言ったんです。(笑)

【ハ】私たちのために神さまがどんな御計画を用意されているかはわかりません。私たちが見えているもののより大きなものを神さまは見ることができます。ですので可能性のあるどんな方法でも神さまに奉仕しようと心に決めています。故郷に帰ることになろうが、そこで外国人に福音を広めることになろうが、もしかしたら日本にとどまってイエスのことを教えつづけることになるか、それは導かれることによってのみわかることです。それがすぐにわかれば十分な準備ができるのですが、まずははじめに神さまをまったく信頼することが重要です。神さまの手にゆだねることが大切なんですね。

【筆】では、故郷へ帰るか日本にとどまるかの選択権があるということですか?

【ロ】8月にはかならず帰らなければなりません。

【ハ】ローガンの兄弟が結婚することもありますし、宣教師として一年間派遣されているかたちになるので一度はかならずもどります。もし日本にもどってくるとしたら……どのようにしてそうなるかはまったくわかりません。(笑)

【ロ】もしそういうことが起こるとすれば3年間の滞在を考えており、そのための支援者を探す必要があります。それ以外にも故郷にもどればほかの教会が提供しているさまざまなプログラムがあります。

【ハ】いろんなことが起こる可能性があります。

【筆】日本にもどってきたいという気持ちはありますか?

【ハ】まだ8月までつづく滞在が終わっていませんからなんとも言えませんね。この場所は私の人生にとって特別な場所であることはたしかですが。

【ロ】いずれにせよ、日本にはまた来たいとは思います。旅行か滞在かはわかりませんが。

【筆】あなたたちが日本に来られることによって起こった出来事がたくさんあります。教会の人たちが励まされたり、英会話レッスンをとおしてはじめて聖書にどんなことが書かれているのか聞く人がいたり、このインタビューもまた、あなたたちがいなければ成り立ちません。そういったことすべてが神さまの導きであると思います。これからどんなことがあっても神さまのためになりますように祈りましょう。ありがとうございました。

【ロ&ハ】ありがとうございました。


子どもたちがつくる個性的な“オクトパス”

アルファベッドのクイズもした

動物をつかってアルファベットの勉強

教室は笑いであふれていた


日本でクリスチャンが増えることを祈ってやまないハイディとローガン







彼らにはカナダからはるばるやってくる強い信仰心がうかがえた


インタビュー後「ピエロギ」というメノナイト文化圏の代表的食物をふるまってくれた

教会の最上階を間借りしている彼らの家から見える景色、大阪の町なみ